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2008/11/21 「おぼろ月夜の散歩道」様をリンク先に追加致しました。

トピックス画像/エレクトロ35のSLOWランプがよく点く季節になりました。

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    ミノルタコードのシャッター修理【年末恒例!ミノルタ祭り勃発編】
    クラシックカメラに故障はつきものです。例え堅牢な機種であっても、長年使っていると金属疲労や劣化などで動作に支障をきたす事は決して珍しくありません。増してや、丁寧な操作を要求されがちな古い二眼レフに関しては尚更です。

    今回は、M様ご使用のミノルタコード オートマットを修理する事になりました。
    直接の依頼者であるリンク先ブログのGさん曰く「あのなぁ〜ferdi君さぁ、オートマットがなぁ、シャッターが落ちんくなってのぅ、あとセルフタイマーが死んでもうたわ、もうどないしたらええんやろか?」との事。管理人ferdiは密かにオートマットを所有しており、レストア情報も皆無ではなかったので、ビール券+カメラ部品と引換えに軽い気持ちで依頼を受けました。



    そういう訳で、早速オートマットが届きました。
    Gさんが一度レストア試行されているので、前革は剥がれています。
    (おかげで剥ぐ手間が省けました・・・)



    オートマットを早速動作確認してみました。
    シャッターがチャージできず、セルフタイマーが動作不安定・・・というか殆ど使えません。後はレンズが若干カビている位が大きな問題点でしょうか。

    それにしても、何度見ても格好いいカメラです。



    前板と前玉を外せば、一気にシャッターユニットへ到達できます。
    シャッターユニット自体は、この時代では典型的だったカム制御式のものです。



    オートマットのシャッターユニットです。(説明箇所を色分けしています)
    巻上げクランクを回転させると、ユニット左上の緑色のレバーがシャッター部にあるピンク色のレバーを押し下げ、シャッターがチャージされます。そしてシャッターボタンを押すとユニット下側にある小さな緑色のレバーが黄色のレバーを(画面上で見て)右側に押し、レリーズする構造となっています。

    この個体は、ユニット左上の緑色レバーが長年の使用による疲労か?若干変形しており、ピンクのレバーを充分に押し込めずシャッターがチャージできなくなっていました。また、ユニット自体も若干グラグラしていたので、レバー形状を修正し、シャッターユニットをしっかりと再固定しました。

    それに加え、シャッター速度変更の際に円盤状カムとユニット部品とが干渉し、速度切り替えができない場合がありました。そこで、カム・部品双方の接触面を整形してスムーズな動作ができるよう調整しています。
    直接の原因は、やはり長年の使用による部品変形・磨耗と思われます。



    (画像上)
    動作が怪しいセルフタイマーユニットを取り出しました。

    (画像下)
    セルフタイマーユニットを分解した様子です。
    緑で囲んだ部品は、本来は羽状の部品が計2枚突き出しています。この部品はセルフタイマーレバーとガバナ(調速機)とを連動させるためのもので、レバーを時計回りに押し下げた後にレバーを放しバネの勢いで反時計回りに回転させると、(画像で右に並べてある)ギアと噛み合い、ガバナと連結してレバーの回転を遅らせる事でセルフタイマーとして機能させるのです。この部品はそれ自体がバネとしての役割を兼ねており、かなりの負荷が掛かります。

    この個体では2枚ある羽の内の一枚が金属疲労を起こし破断寸前となっており、結果としてガバナとレバーとがうまく連動できずシャッターユニット不具合の原因となっていました。破断寸前の羽を放置していても遠からず折れる状況ではあったので・・・折れて他の部品にダメージを与える可能性を懸念し、先に羽を折りました。
    (画像では既に折っています)

    残念ながらセルフタイマー機能は復活できませんでした。
    M様ごめんなさい。



    セルフタイマーこそ復活できなかったものの、オートマットのカメラとしての撮影機能は無事蘇りました。レンズのカビを掃除し、普通に組み上げて修理終了です。

    二眼レフは全般的に極めて古いカメラなので、基本的構造が丈夫であっても・・・ちょっとした拍子で簡単に部品が変形し、壊れます。単純極まる構造で不死身ともいえるリコーフレックスですらも例外ではないのですから、オートマット機能や複雑な機構を持つ機種は尚更丁寧に扱ってあげる必要があります。この個体はラフに扱われた訳ではないのですが(むしろオーナーのM様の思いが一杯詰まっています)、それでも金属疲労や部品変形があちこちに見られました。

    余談になりますが、左のプリモフレックスは、嫌な事(※注)があってマミヤ6と一緒に計2000円でヤケ買い?したジャンク個体です。マミヤ6共々シャッターの調子が悪いので、いずれ修理戦記に出る事でしょう。



    今回、Gさんから戴いた部品。
    ペンタックスSPのプリズム×2とCdSセンサーです♪

    さて、ステキーで撮った16mmフィルムの現像でも始めるとしますか。



    (※注)
    実は今日、新発売の35mm二眼レフカメラ「b.b.f.(ブラックバード フライ)」を購入するつもりで朝からルンルンでした。しかし、いざ現物と初対面してみると・・・

    いくらピントグラスを回してもピントが変わりません。

    しかも、値段を考えても容認できないチープさです。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・

    おかしいな?と思い、取扱い説明書を読むと・・・・・
    「ファインダーではピントを合わせられない」などと書いてあります。

     二眼なのに目測かよ!

    購入を見合わせたのはいうまでもありません。
    いきなり冷や水をぶっかけられたような気分です・・・・・・・・


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    リコーオートハーフのレリーズ機構修理【さすが理研編】+おまけ記事


    可愛いルックスと独創的なメカニズム、そして侮れない写りで高い人気を誇るリコーオートハーフ。一方で、オートハーフは「修理が難しいカメラ」とも言われています。シャッター不動やゼンマイ動作不良という名目でジャンク扱いにされている個体は極めて多いのですが、完動品になると冗談のように値段が跳ね上がり、1台買うのに福沢さんが2枚以上飛んでいく・・・なんて事も珍しくありません。
    しかし、貧乏人が必死になれば何とかなるものです(笑)。

    「すきもの屋」では、過去にゼンマイユニットの修理及び太陽電池移植に成功しています。
    (最終型EF2、系列機種オートショットの修理において)

    ゼンマイ修理記事(オートショット)
    記事: リコー オートショット修理戦記【中編:ゼンマイ復活!新たなる問題編】(←CLICK!)
    太陽電池移植(オートハーフEF2)
    記事: リコーオートハーフEF2に太陽電池を移植【前編:隠しネジの王国】(←CLICK!)

    今回は、ゼンマイが巻き上がったままシャッターが切れない状態でジャンク扱いとなり(本革ケース付きのピッカピカなのに)何と500円!で放出されていた個体を修理しました。



    通常分解は「アホみたいに」簡単です・・・・・・・

    ネジ×2箇所、シャッターボタン、裏蓋ロック、三脚穴、フラッシュアダプターを外せば前半分はガバッと取れます。特に難しい点はありません。



    前板を外したらこうなります。
    シャッターユニット自体の構造は非常に単純なのですが、本体側にあるEE機構との連動レバーの噛み合わせがちょっと独特ですので、清掃等で分解する場合はメモするかデジカメで撮影する事をお勧めします。



    レリーズ機構を拡大&色分けしてみました。ここが初期型オートハーフのアキレス腱であり、一方で精密なシャッター部品を守るための「逃げ」になっている部位でもあります。

    シャッターボタンを押すと、ボタンと結合している部品が画像内の青い矢印の方向にスライドして緑色のレバーを下に押し、レバー先端部の突起がシャッターを切る構造になっています。

    そして、レリーズ機構の要となっている緑色のレバーの先端部は二股になっており、もしシャッターロックを掛けていない状態でシャッターボタンに無理な圧力が掛かった場合はこの二股の部分が変形し、シャッターレバー部の破壊を防ぐのです。この構造が意図したものなのか偶然の産物なのかは今となっては不明ですが、堅実な製品を生み続けているリコーですので、きっと前者なのではないかと思います。
    意図したものだとしても偶然だとしても、素晴らしい設計です。

    シャッター不動時は、レバー先端部の二股が変形していないか確認されると良いでしょう。
    (注:画像のレバーは修理済の状態です)



    初期型にして、既に素晴らしい完成度のメカニズムを搭載していたオートハーフ。
    残念な事に、時代のニーズに応えた結果だったとはいえ・・・オートハーフも他の製品の例に漏れず複雑・大型化の道を歩んでいきました。それが良い事だったかどうかはわかりませんが、タケノコのようなズームレンズと大型液晶モニターを備えた没個性的なコンパクトデジカメが氾濫する今こそ、この初期型オートハーフのような「シンプルな独創」が最も求められているような気がしてなりません。

    などと小難しい屁理屈を並べるよりも、このカメラは日頃使ってナンボの機体です。
    モノクロで撮って撮って撮りまくってダークレス現像でどんどん自家現像して、プリミティブな写真の醍醐味を味わうのが楽しくてなりません♪



    ちょっと特別企画・・・ おまけ記事

    相互リンク先にして毎度お世話になりっぱなしのサイトRange Finderさんにて、同サイト管理人のビュッカーさんがカメラレストア作業を行っているデスクの画像が公開されていたので、便乗というか何というか・・・(私のレストア環境なんてこんなもんですよ、という意味も込めて)・・・私のPCデスク兼レストアデスクも公開してみました。



    Windows&Macが揃いも揃って古臭いキーボードなのは「趣味」です(^^)
    実際は他にもMacBook、EeePCとか超旧型PCとかがあちこちに転がっています(笑)。

    レストア時は、机の横にある大型スチール棚(通称:廃墟要塞2007)から工具・部品を載せた複数のトレイを並べて作業を行います。修理内容に応じて使用トレイを選ぶ事で、収納や工具管理を容易にしています。

    画像には写っていませんが、エレクトロ前期型を迅速に修理するための予備ゴムバッファー・切出し済モルト・加工済白色LED(警告ランプの代用)・可変抵抗・配線等を大量に収めた「エレクトロレスキューBOX」を常備し、ジャンクを衝動買いしても当日夜中にはニッコリできるよう常日頃備えています。
    エレクトロなら何百台買ってもいいです。



    ジャンク繋がりですが、マミヤ16DXと一緒に(3000円で)GETしたe-Macです。
    ブラウン管&OS9環境としては最後のMacです・・・本来は「癒しPC」として買ったつもりだったのですが、副業の新しい顧客企業がClassic環境という状況を迎え、いきなり実線投入する羽目になってしまいました。Illustrator10とPhotoshop6をちょっと動かす位なので特に問題はないっぽいです。
    頑張れ、半端オールドマック!

    (半端クラカメも頑張れ!)


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    オリンパス オートアイに太陽電池搭載【デリケートな名機編】
    1960年に世界初の本格的EEカメラとしてデビューし、本来ならばカメラの歴史の1ページをも飾るべき存在だったのに・・・僅か1年後に「キャノンお得意の価格破壊機」キャノネットがデビューしてしまい、結果として市場からもファンからも忘れ去られてしまった悲運の機体が「オリンパス オートアイ」です。

    姉妹ブログ「とりぺん。」の旗艦でもある(本編未登場)オートアイですが、古いEEカメラの例に漏れず、セレン光電池式露出計が劣化して正確な測光ができなくなりつつありました。そこで、例によって太陽電池を移植し、露出計機能回復と暗所での測光レスポンス向上を図ってみます。

    移植に用いた太陽電池、及び基礎的注意事項については下記記事をご参照下さい。
    記事: 太陽電池でEEカメラ(ユニオマット2)復活成功 (←CLICK!)



    搭載プロセスは簡単なので省略しました。もう搭載されています(笑)
    基本的には、軍艦部を外してセレン光電池をスポッと抜き、配線を繋ぎ替えるだけです。仮装着し光源に近づけてみて、露出オーバー気味の時には太陽電池表面をビニールテープ等で一部マスクするか配線に抵抗を付けて調整し、アンダー気味な時には電池を増設します。



    元々セレンが収まっていたビニル製ホルダーに太陽電池を収めるために、プラ板を切って太陽電池をペタッと貼り付け、寸法を合わせています。片方の電極にリード線が繋がっていないのは、ボディーアースに対応させるためです。



    ホルダーに収めると、このような状態になります。
    本体側の銀色のバネ状部品は、ホルダーにテンションを掛けてしっかり保持するための役割と電極としての役割を兼用しています。このバネ状部品と太陽電池の電極とが接触するように太陽電池の位置を調整する事で、オリジナルのボディー側配線が使えます。



    装着・調整が終わったら組み立てです。
    しかし、オートアイは「世界初の本格的EE機」だけあって、各部の構造がちょっと微妙な構成で成り立っています・・・悪くいえば、故障に弱いデリケートな構造だともいえます。特に、「半押しで測光結果表示」を実現するためストロークを長く取ったシャッターボタンは、保持部分が1箇所のみであるがゆえに、軍艦部の組み付けがちょっとでもズレていると簡単に動作不良となります(個体差もあるかとは思われますが)。

    ちなみにこのシャッターボタンはセレンのすぐ後ろを上下するので、太陽電池ユニットの配線や部品はなるべく前後幅をスリムに作るようにしましょう。ちょっとでも分厚い部品&配線があると、シャッターボタンと干渉しイライラする結果になります(経験済み)。



    底部の機構は標準的レンズシャッター機のそれです。
    念のため、清掃&注油位はしておきましょう。



    オートアイ最大の楽しさといえば、何と言っても世界初のEE機構に他なりません。
    シャッター速度優先ですので、シャッター速度を設定しシャッターボタンを半押しするかプレビューレバー(ボディ前面右)を押し下げると、ファインダー内の数字がグルグル回って絞り値を確認できます。画面に出ている赤い回転矢印は警告インジケーターです・・・矢印の指示に従ってシャッター速度調整ダイヤルを回せば適正値が得られます。なお、PENでおなじみのシャッターロック機構はオートアイには搭載されていませんのでご注意下さい。

    ボディ前面左側にあるフラッシュ用簡易絞り設定ダイヤルを使うと、絞り方向限定ではありますが絞り値を変更できます(適正絞り値より開放側には設定できません)。



    ソーラー化でパワーアップしたオートアイ、堂々の復活です。
    このカメラがキャノネットに販売面で惨敗したのは、ある意味仕方が無い事だったのかも知れません。使いやすさも、ルックスも、レンズやシャッターの仕様も、そして価格もキャノネットに勝る材料がなかったからです。

    しかし、オートアイがキャノネットに勝る箇所もあります。
    それは、写真機として最も大切な「写り」、そしてカメラから伝わる「人間臭さ」です。
    傍に置いているだけで愛着が湧いてくる存在感が素敵です♪




    (おまけ)
    また16mmカメラが我が家にやってきました。
    ミノルタ16MGというEEカメラで、残念ながらマガジンのみが欠品ですが程度上です。
    マガジン自作は流石にきついので、マガジン待ちの状態ではあります・・・

    そして、遂に16mmフィルムダークレス現像に成功しました!目下「まぐれ」でないか検証中、ついでに更なる手法の改良を行っている段階です。これでステキー達が大活躍できそう!
    フィルム自体についても、もっと手軽で良い(安い)入手方法がないか研究中です。
    16mmカメラ好きの方は暫しお待ちを・・・・・・・


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    チノン35F-Mの露出計修理【クラシックな息吹編】


    リサイクルショップや中古カメラ店に行くと、ジャンクワゴンに山積みされたプラスチック製カメラ、通称「プラカメ」が数百円程度の価格で投売りされている光景をよく見かけます。生産量が多く価格も安かったプラカメの市場における評価は全体的に低く、名機として評価されている「オリンパスXA」等の一部の機種以外は(ジャンク扱いならば)タダ同然で入手できるのが現状です。
    しかし、初期のプラカメは金属製EEカメラの設計の名残を随所に残した機種も多く、手に取って撮影してみると意外に(クラカメ的に)楽しめる機種が存在するのもまた事実です。今回は、近年kodakに吸収合併されて独立企業としての幕を閉じた「チノン」製コンパクトカメラ、35F-Mのジャンクを修理してみます。

    この個体は露出計・シャッター不動のジャンクとして500円で売られていました。
    ファインダーを覗いて「ある事」に喜んだ私は、この個体を持ち帰る事にしたのです。



    早速、軍艦部を開けます。特に難しい点はありません。
    一見ハイテクカメラに見えますが、よく見ると各基盤はフラッシュや露出計などを個別に制御するためのもので、ICで統合制御を行う性格ではないようです。バッテリーチェック兼シャッターロックスイッチの接点に至っては、ヤシカエレクトロ35と同じくアナログな接点露出式スイッチです(笑)。これ程度の「電子化」ならば、どうにかメカニズムを理解できそうな気がしました。



    露出計を見て、思わず大喜びしてしまいました。
    そこには、60年代初頭のレンジファインダー機と何ら変わらぬEE機構が横たわっていたからです!すなわち、露出計の指針を撮影時にシャッターボタンと連動した板で押さえ、固定された指針の位置を機械的に読み取って絞り・シャッター速度を決定する・・・シンプルな「プログラムEE」が、80年代初頭に発売されたチノンF-Mにも受け継がれていたのです。さすがに受光部は60年代初頭の「セレン光電池」から「フォトダイオード」に進化はしていますが、肝心のメカニズムは何も変わっていません。

    このメカニズムはシャッターを押す度に露出計の指針を押さえて固定するので、指針が曲がってしまい露出計の動きが悪くなるトラブルが多くみられます。この個体も、指針の曲がりをちょっと修正してやるだけで、露出計は元気な動きを取り戻しました。

    そして、この指針はファインダーからも読み取れ、測光結果がわかるようになっています。つまり、撮影時に絞り・シャッター速度が(プログラムEEなので凡そですが)確認でき、撮影者の意思を反映させる事が可能になってるのです。シャッター半押しで「EEロック」を掛ける事も可能なので、見かけによらず「遊べる」カメラです。
    私がファインダーを覗いて喜んだのも、この指針の存在ゆえです。
    なんか初代ハイマチックみたいで楽しいじゃないですか(笑)。

    (余談:本家ハイマチックシリーズはチノン以前に指針を廃止しています)



    チノン製コンパクトカメラには「露出計専用電池」が必要な機種があり、誤って露出計電池が切れたままで動作チェックを行い「露出計不動」のレッテルを貼ってしまう事も少なからずあるといいます。この35F-Mも、モータードライブ&フラッシュ動作用の単3×2以外にも、露出計専用のLR44電池が必要です。電池ボックスの構造上接触不良が起きやすいので、接触不良気味な場合は電池と電極との間に薄いワッシャーを挟めてやると改善する事があります。



    もちろん、各電極はヤスリ等で擦って腐食や錆、汚れを落としてあげましょう。
    これは、ジャンクのプラカメを直すにあたって「必須」とでもいうべき儀式です(?)。



    各部のスイッチも、可能な限り掃除しましょう。
    この個体も、各部スイッチの掃除で完全に元の動作を取り戻しました。



    あとは組み上げながら外装を掃除してやれば、修理完了です。
    我が家では大変貴重な(笑)フラッシュ内蔵機として活躍してくれそうで楽しみです。

    「野性的」と評されているチノンの写りにも興味があります・・・
    Agfa辺りと組み合わせると、過激な絵を撮れそうな気がします。



    初代ハイマチックと並べてみました。
    クラカメとしての美はともかく、撮る喜びはどちらのカメラでも楽しめます。

    この2機が殆ど全く同じEE機構を持っている(シャッター・絞りそのものの構造は全く異なる)という事実には、微笑ましさすら感じてしまいました。目測ゾーンフォーカスである以外は、ファインダーを覗いた景色も殆ど同じです。

    これは、キャノンEX-AUTOという「レンジファインダーみたいな極上の覗き心地を持つ一眼レフ」に出会った時にも感じた事なのですが、ファインダーを覗いた時の景色次第で撮影者のモチベーションは大きく変わるようです。カメラを銃に例えるならばファインダーは「照準(サイトorスコープ)」ですし、車でいえば「フロントガラス及び各メーターを含む、ドライバーから見た全ての視界」です。
    ファインダーって大事ですね・・・・



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    ペトリV6の分解清掃【故障は仕様です編】


    「しょっちゅう壊れる」「しょせん安物」「壊れても直せない」と悲惨なまでの評価を受けつつも、溢れる個性と威圧感ある外観からマニアに人気の一眼レフがペトリV6です。当ブログでもかなり初期の段階でこの「迷機」のジャンクを入手はしていたのですが・・・修理成功には至りませんでした。

    そして、上記のネガティブな評価は全て事実です。
    ペトリV6は「壊れて当然」なカメラだからです。

    しかし、こんな個性的なカメラを眠らせておくのも勿体無い話です。
    今回は、ペトリV6の「安全な」分解清掃について触れていきたいと思います。



    まずは軍艦部を外します。
    巻き上げレバーの化粧ネジは逆ネジになっていますが、他は極々普通にネジを外していけばOKです。敢えて他に注意点を挙げるとするならば、シャッター速度ダイヤルは文字通り「ついてるだけ」なので、外す際にシャッター位置を覚えておくようにした方がよいでしょう。



    プリズムもネジ2本でゴローンと外れますので、綺麗に清掃してあげましょう。
    基本的にフルメカ(電気回路なし)の廉価機種なので、この辺りは素直に分解できます。



    底蓋を外して貼革を剥がすと、前板も簡単に外せます。
    しかし、安心して分解できるのは「ここまで」です。



    画像中央部に横たわっている、赤く塗り分けた細長い部品がペトリV6の心臓部である「カムシャフト」です。この1本のシャフトがチャージ/レリーズに応じて回転し、カムやギアで各部を連動させているのです。この方式は、カメラというより寧ろ車の4ストロークSOHCエンジンに近いもので、複雑なレバーやスプリングを使用する従来型のカメラよりも理論上は優れたメカニズム・・・なのですが、車のエンジンがそうであるように、部品そのものの造りやセッティングに高い精度が求められてしまいます。そして、残念な事に、廉価機種のペトリV6では設計上で考えられていた(であろう)信頼性を発揮させる事ができなかったのです。
    非常に勿体無いメカニズムだといえます・・・。
    当然、こんなメカニズムを分解調整するのは至難の技であり、当ブログとしてもカムシャフト部の分解調整は全く推奨できません。

    また、ペトリV6には「1/30秒以下のスローシャッターが、何故か時々バルブ開放モードになる」という持病がありますが、この問題はカムシャフト或いは上部メカのどこかの動きが不安定になっている事が原因だと考えられます。しかし、だからといって清掃注油しても「機械的不具合」のため、直る確率は低いと書かざるを得ません。

    薄情な事を書きますが、ペトリV6のスローシャッターが壊れてしまっても無理に直そうとせず、他の部分が動いてくれている事に感謝しながら使っていくのが精神衛生上良いかと思われます。



    という訳で、各部の分解清掃を終えたら組み上げます。
    カムシャフト式シャッター連動メカのお陰で「手動スローシャッター」は従来機種よりも気持ち良く切れますので、壊れていてもその気になればスローだって切れます(1/30秒はきついですが)。

    レンズがちょっとカビていたので、ついでに分解清掃します。
    廉価機種らしく極めて単純な構造のレンズですので、清掃も楽です。



    類似したスペックを持つミノルタSR-1と並べてみました。
    各部の完成度や洗練の度合い、信頼性などは流石にSR-1に軍配が上がります。しかし、ペトリらしさ溢れる個性的な外観は、流麗なデザインがウリのSR-1と並べても全く遜色がないインパクトを誇ります。レトロで味わい深い写りも捨て難いものです。

    この「個性派一眼」、もうすぐ大活躍する事になりそうです。
    だから、これ以上壊れるなペトリ!(←これ重要)


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