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    チノン35Fの絞り機構改造【プラカメ狂四郎編】


    コントラストが強くワイルドな写りで隠れた人気の(?)チノン製コンパクトカメラ。
    特に美麗な絵が撮れる訳ではありませんが個性は充分。ところが残念な事にチノン製コンパクトの大半は目測ゾーンフォーカス式の完全プログラムEE機もしくはAF機であり、撮る喜びという点では寂しい思いをしてしまいがちなのもまた事実です。

    その中にあって、チノン35Fという廉価カメラは違いました。廉価版なのが幸いしてかシャッター速度は1/125秒固定で絞りは(フラッシュ撮影時の絞り開放を除いて)2段階ながら手動可変、しかもパンフォーカスなのです。この特性を活かして面白いカメラが作れないかな?と思い、早速改造を試みる事にしました。
    今回の課題は、

    1: 絞りの段数を増やす(現状ではノーフラッシュだとf16/f9.5のみ)
    2: 絞り開放時に強制フラッシュにならないようにする
    3: 上記条件を満たしつつオリジナルの機能は全て残す


    というものです。
    では、実際にカメラを開けてみます。



    接着されている名板を外し、押さえ板とレンズを外したら・・・もう絞り制御部分です。
    廉価版のプラカメだけあって分解自体は非常に容易です。絞りの段数及び開度の設定、フラッシュON/OFFは一つのプラ製円盤状カムで一括制御されていました。この部分だけ見ていると、50〜60年代のカム制御式シャッターユニットを思い出してしまいます(笑)。

    単速式シャッターと絞りは別部品なので、絞りとフラッシュON/OFFの設定を変更するだけで目的は達成できそうです。



    制御カムを拡大してみました(すみません!ferdi改造済部品です)。
    まさにシンプルの極み、なんとも安心感のある構造だといえます。

    下の方にCdSセンサーが見えますが、これは露出警告ランプのためのものです。EE機構などというハイテクメカは、このチノン35Fには搭載されていません。



    カムの改造箇所は、大別して2箇所です。

    まず、緑線で囲った部分は絞りの段数・開度を決定するデコボコです。ノーマルでは計4箇所(f16/f9.5/絞り開放&フラッシュ/f9.5&フラッシュ)が選択できますが、絞りがf6(推測)辺りまで開く箇所にヤスリを用いて凹みを刻み、絞りf6を選択可能としました。

    黄線で囲った箇所は、フラッシュをポップアップさせ動作可能にするスイッチを押すカムです。本来は〔絞り開放&フラッシュ〕を選択するとカムがスイッチを押すのですが、今回はノーフラッシュでの絞り開放を可能とするので、このカムを削ります(画像は既に削った状態です)。但しフラッシュ機能自体は活かしておくので、〔f9.5&フラッシュ〕を選択した時にスイッチが押されなくならないように、カムの削り過ぎには注意する必要があります。
    この改造後にフラッシュを用いる際は、一旦〔f9.5&フラッシュ〕を選択してフラッシュをポップアップさせてから任意の絞りを選ぶ事となります。

    カム改造のコツとして、絞り値選択用のデコボコを削る際に〔f16〜f開放〕と〔f9.5&フラッシュ〕とでデコボコのなだらかさに差をつけておく、という点があります。即ち、〔f16〜f開放〕の間のデコボコは高低差を少なくして軽いクリック感で絞りを調整できるようにしておき、フラッシュ撮影モードに切り替える際には(それまでより)若干力を入れて絞りダイヤルを回す必要があるようにしておきます。こうする事で不必要にフラッシュがポップアップする事態を防げますし、何といっても絞り調整が快適に行えます。



    改造済カムの動作している様子です。
    鏡筒右側にある「丸い穴が空いた金属製のベロ」はフラッシュのスイッチです。

    絞りの開度そのものは、カム裏側にある絞り開閉カムにて調整されます。



    かくして、チノン35Fは「マニュアルカメラ」としてのパワーアップを果たしました。
    分解の際に名板が曲がってしまったのはご容赦下さい(汗

    中古カメラ屋でジャンク箱の中に埋もれてしまっているような中古プラカメには、このように「手軽に改造して遊べる」という楽しさがあります。もちろんノーマルで使うのも楽しいですが、オーナーの好みや目的に合わせてカスタムするという行為も、それはそれでカメラの面白さだと思います。

    さぁ、実写してきます!

    ・・・・・・・・・・・・・・と思ったら腹痛と下痢が。

    季節の変わり目は嫌いです(涙


    テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真

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    無意味な超合体!フジペット&ペンタックスSP【お子様一眼誕生編】


    60年代日本の家族を写してきた一眼レフの代表格といえば、ペンタックスSPです。
    50年代の写真少年に愛用されたお子様カメラの代表格といえば、フジペットです。

    どちらも、カメラ史に残る傑作機なのは間違いないでしょう。


    ・・・・・・・・・・・


    ならば、合体させてみたらどんなカメラになるのでしょうか?





     魔 改 造 ! ! !  (byプラモ狂四郎)


    ・・・やってしまいました(笑)。
    とはいえ、ベースになったフジペット前期型はボディもシャッターも破損が酷かった上に欠品があった個体でしたので、これはこれで復活の一形態だと考えています。ペンタックスSPの方は特に何も弄っていません。



    マウントは、ゼニット用接写リングのジャンクを改造して用いています。
    フジペットらしさを大事にしたかったので、本来の絞りはちゃんと3段階可動します。シャッターはペンタックス担当とし、ユニットごと取り外しました。但し、特徴的な三角形のシャッターチャージ/レリーズボタンはフジペットの顔なので、ダミーながら可動します。



    フジペットとペンタックスとではボディの厚さが全く異なります・・・当然、ただ付けただけではピントが出ません。適切なピントを出すために、単玉レンズをシャッターユニット台座ギリギリまで後退させています。一見すると鏡筒にネジ込まれているかのように見えるレンズですが、実はシャッターユニット台座に接着固定されているのです。

    パンフォーカスにするのは(当り前すぎて)芸がありませんので、敢えて2〜5m位でピントが合うようにして「遊び写真機」らしさを出してみました。元々が120フィルム用レンズですので、35mm一眼レフに付けると画角が不足します。しかし、それはそれで対象にグッと迫れる面白さがあります。



    上でも書きましたが、ダミーながらシャッターレバー操作ができます。
    こういう無駄があってこその趣味カメラです♪



    こうして「ペンペット」とでもいうべき異端のカメラが仲間に加わりました。
    早速試写してみましたが、予想以上に面白いモノが出来たようです。

    フジペット単玉の面白さを、もっともっと味わっていけそうで楽しみです。




    おまけ画像



    ヤシペット・・・・・・・・・・・(苦笑


    コンビニおでんに季節感を感じてしまった男、スパイダーマッ!



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    フジカGER改造!マニュアル絞り対応メカ搭載【禁断の合体】


    70年代生まれの軽量コンパクトなレンジファインダー機、フジカGER。プラスチックの使用箇所が絶妙なのでチープさも感じず、派手な発色の写りもなかなか楽しい傑作カメラなのですが・・・撮影モードがプログラムEEモードしかないので、遊んでいるとちょっと寂しい思いをする事も。このカメラでマニュアル絞りが設定できたら、きっと楽しさは倍増する事でしょう。

    そんなある日、同系列機種であるフジカデートのジャンクを入手。
    フジカデートは、GERよりも更にプラ部品を多用しながらレンジファインダーや凝ったインジケーター類を廃止し、代わりに日付表示機能を加えた派生機種です。GERだとフラッシュマチックのGN値が刻まれているべきダイヤルに絞り値と思しき数値が書いてあったので、まさかと思いダイヤルを動かしてシャッターを切ってみると、やはりシャッター速度固定/手動絞りモードに切り替わりました。つまり、フジカデートはフラッシュマチック機構が省略されているようです。

    という事は、フジカデートのシャッター機構にGERのファインダーを合体させればマニュアル絞り撮影が楽しめるかも知れません。これは、挑戦する価値のある改造です。



    (左)フジカデート
    (右)フジカGER

    さっそく分解してみました。基本的には同一機構の電子制御シャッターなのですが、GERはセルフタイマー用のガバナが追加され、レンジファインダーを装備しています。一方フジカデートはというと、セルフタイマーやレンジファインダーが無い代わりに大型のデート機構が目に付きます。
    また、シャッター制御用の可変抵抗の位置も異なります(これが後で重要になります)。



    フジカデートの基盤回りを改造します。概要としては以下になります。

    1:デート機構の撤去
    2:レンジファインダー装着、結線
    3:距離計連動可能にする
    4:一部インジケーターの撤去

    まず、デート機構は単純に取り除くだけで問題ありません。GERレンジファインダー側の配線はストロボ接点なので、フジカデートの(ストロボへの)配線と間違いなく結線しましょう。次にフジカデートのレンズユニットとレンジファインダーの連動ですが、元々目視ゾーンフォーカス式だったフジカデートにはレンジファインダー連動機構は付属していません。ところが、GERでレンズのピントをファインダー側に伝えるために存在するシャフトを、そのままフジカデートの基盤上部の穴に挿入してやると、見事に距離計と連動しました。



    その他にもちょこちょこと部品を交換調整して、GER改の心臓部の誕生です。
    EEモードもマニュアル絞りモードも、きちんと動いてくれます。



    (上)フジカGER
    (下)フジカデート

    時代の流れでしょうか?GERでは金属製だった軍艦部が見事なまでにプラ化されました。
    今回の修理ではフジカデートの心臓部だけが必要なので、残りのパーツは項目別に分類してパーツストックとさせて戴きます。



    フジカデートの基盤にGERのレンジファインダーを組み合わせると、ファインダー前側下に可変抵抗が露出して露出調整が大変容易となります。もちろん、ファインダーの二重像調整も同時に行います。



    GER改の完成です。
    今回の改造が是と出るか非と出るか、実際に撮影してみるまで判りません。

    まもなく訪れる春に向けて、また楽しみが増えました。


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    ホルガ120FN改造!24mmスクエアフォーマット大作戦


    トイカメラの王様、そして世界一ダメなカメラとしても余りに有名なホルガ。
    実は「すきもの屋」開始直後に後輩から貰ってはいたのですが、人気の現行機種であり、他サイトでも腐る程多く紹介されている事から、敢えて紹介する必要も感じなかったので数度の撮影を行ったのみで長らく眠っていました。
    しかし、ある日私によぎった「邪念」がホルガ改造の契機となったのです。
    ホルガはその余りに単純(=手抜き)な構造から、120フィルムのみならず35ミリやポラロイド仕様にもたやすくコンバート可能です。しかも材質はほぼ全てプラスチック製なので改造も容易、実際カスタムベースとしても根強い人気があります(大半はピンホールカメラへの改造ですが)。
    つまり、自分の手で撮影フォーマットを容易に選択でき、いじれるという事です。

    そして、邪念の中身とは・・・
    「35ミリフィルム対応にして左右にマスクを入れれば、35ミリフィルムでスクエアフォーマットが撮影出来はしないだろうか?」要するに、35ミリの手軽な現像インフラでスクエアフォーマットを楽しめないか?という妄想です。技術的にはさほど難しいとも思えません。


    じゃあやってみるか!という訳で「制限時間:一晩、予算制限:500円」なる多少無茶なリミットを設定し、誰でも工作を楽しめるような、技術的難易度の低いカスタム内容を目指して突撃開始です。



    まずは感光部分の制作です。
    とりあえずフィルム感光部分についてはミノルタSR−1の同部分寸法を採寸し、更にスクエアフォーマットにすべく、通常は横長な感光部分を正方形に寸法変更して制作します。材料には、加工性と柔軟性からビニール製の黒い下敷(100円)を用いています。これを純正の6×6マスクに接着する事で、感光部分の寸法を変えると同時に35ミリフィルム搬送用ガイドの基礎とします。



    35ミリフィルムの短い側の寸法である24ミリを正方形画像の一辺とする事で、限られたフィルム面積を有効に使えるようにしました。画像は加工済のマスクです。当然、裏面は光漏れ防止のためモルトを張りまくっています。



    フィルムガイドを接着。
    実際にフリクションなくフィルムが通るかどうかテスト・調整しながらの制作作業になります。



    下敷の余りで、パトローネを正確に固定できるホルダーを作ります。
    こんなもんでもシッカリ固定できます。しかし巻き上げ機構が皆無のため、撮影終了後は暗いスペースかダークバッグでフィルムを取り出し巻き戻す必要があります。これでは不便なので、いずれ着脱式巻き上げハンドルを開発するつもりです。



    ホルダーとマスクを装着。
    ホルダーはスポンジ両面テープで本体に接着しているので、万一の制作失敗や改良時にも容易に対処できるようになっています。



    早速フィルムを置いてみました。なかなか良い感じです。
    裏蓋の赤窓も塞ぎ、簡単なフィルム圧版も作ってみました。



    ボロボロなので放置していたヤシカミニスターD用の革製ケースを加工して、ホルガ用ケースにしました。これで裏蓋からの光漏れを防ぎます。



    ネジ5本でレンズまで完全分解、さすがはトイカメラな単純っぷり。
    ホルガ好きの間では有名な「絞る部品が入っていない絞り」も、やっぱり絞り無しでレバーのみでした。実質ダミーです(笑)。



    絞り固定ではさすがに困るので、薄いアルミ板に直径2ミリの穴を空け、f16相当の絞りにします。黒マジック塗装は微妙にツヤがあるので乱反射する可能性もありますが、レンズ周囲のプラもテカテカ光っているので大差はないでしょう。ちなみに、爪楊枝の外径が約2ミリです。



    これはちょっとした裏技?
    52ミリレンズフードがレンズassyに圧入できるのです。つまり、我が家でいえばミノルタSR系用のレンズカバー、フィルター等がほぼ全て流用可能なのです。



    そしてサクサク組み立てれば「35ミリスクエアホルガ」完成です。
    フォーマット的には24ミリスクエアフォーマットとでも呼ぶのが適切でしょうか?
    ともあれ、まずは試写あるのみです。

    ・・・本当に一晩でやれました。

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