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    ミノルタSR−7初期型【概要と特徴】


    60年代初頭、ミノルタはマニュアル一眼レフのSR−3及び普及機のSR−1を発売していましたが、他社との明確な差別化を打ち出せずに販売台数は伸び悩んでいました。しかし1962年、当時最新のCdS露出計を完全に内蔵した世界初の一眼レフ「SR−7」が登場するや、ミノルタ一眼レフへの評価は一変したのです。

    SR−7の画期的な点は、マニュアル一眼レフとしての操作性を何ら損なう事なくCdS露出計の内蔵を達成した事です。それまでは、大きく不恰好なセレン光電池式露出計をペンタプリズム上部やカメラ前部に装着するか単体露出計を用いるしかなかった「露出計による測光」が、このSR−7ではカメラ本体を被写体に向けるだけで可能となったのです。しかも暗所に弱いセレン光電池式ではなくCdS式、更にボタン1つで暗所測光モードに切り替わるという簡便な操作性まで備えたSR−7が高い評価を受けたのはいうまでもなく、アメリカのカメラ市場にてミノルタをシェアN0.1の座に押し上げた程の好評を得、国内でもかなりの人気を博しました。
    間違いなく、SR−7は一眼レフの新時代を拓いたといえるでしょう。



    SR−7の軍艦部背面です。
    60年代はミノルタデザインの黄金時代でもあり、SR−3/SR−1より継承したレトロモダンな美しさを保ちつつCdS露出計を内蔵したデザイン手腕には思わず唸らされます。

    露出計の操作は非常にシンプルで、初期型には露出計の電源スイッチが付いておらず常時稼動する方式であった為、カメラを被写体に向けてメーター内の指針を読めば最適な絞り値を導き出せます。メーター内の数値はシャッター速度及びフィルム感度に応じて左右にスライドするので、通常の撮影では面倒な計算や数値の置き換えは不要です。メーター後部のボタンを押すとメーター内の仕切りが瞬間的にスライドし、暗所対応の絞り数値が現れます。セレン光電池よりもレスポンスに優れたCdS露出計ですので、暗所でも実用的レベルの速度で測光を可能としています。

    その他の操作系は非常にオーソドックスで、かつ非常に馴染みやすいものです。当時の一般的水準である最速1/1000秒の横走り布幕フォーカルプレンシャッターは、若干大きめのミラー音と共に確実な作動をしてくれます。もちろん、定評あるMCロッコールレンズの優しく鮮やかな写りも思う存分堪能できます。

    SR−7は後に、露出計スイッチを備えコンパクト化されたnewSR−7へと進化し、世界的な名機となったSR−T101の誕生に至る道を築きました。



    ミノルタSRシリーズ全てにいえる事ですが、工業製品としてのデザインの美しさもさる事ながら、かくも時を超えた普遍的な、それでいて、宇宙や未来に純粋に憧れ、希望を抱いていた良き時代の空気をも感じさせる造形美こそが「機械」としてのSRシリーズの最大の素晴らしさではないかと思います。

    「機械を愛せますか?」

    ミノルタSRは、この問いに躊躇無くYESと言わせるだけの素晴らしさを持っています。
    (もちろん、ヤシカエレクトロ35もそういう「機械」です)

    ずっと付き合えそうな機械、少なくなりましたね。
    モノがモノ以上の存在でなくなり始めたのは、いつの頃からでしょうか・・・・・?



    「すきもの屋」ミノルタSLR実戦部隊です。実際はこの数倍います(^^)
    他にもSR−1が稼動中でしたが、1/1000秒が切れる前期型SR−7の登場により、ちょっとお休みとなりました。年末ミノルタ祭りの際にリンク先ブログ管理人様より戴いたSR−T101も、どうにか無事復活しました(近い内に修理記事をUPします)。

    60年代のヤシカ&ミノルタの魅力、恐るべしです。
    そろそろハイマチック軍団(笑)にも登場願うべきでしょうね。
    2008年の「すきもの屋」は、60年代ヤシカVSミノルタ(!)になるかと思われます。

    テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真

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    この記事に対するコメント

    機能もさることながらSR-7のデザインってキリッとしていると思います、SR-T101はゴツッとした感じですが、これもまたイイです。
    ferdiさんのブログを拝見していると、ミノルタ,ヤシカが欲しくなってきました、まずはコンパクトカメラを・・・。 
    銀塩カメラは永く使えるし、使っていきたいですよね。 銀塩をとりまく環境はしぼんでいっているようですが、がんばらなくては!
    2008/01/18  URL COMMENT:maimai   [EDIT]


    >maimaiさん
    銀塩カメラというジャンル、増してや60年代国産カメラを取り巻く環境は年々厳しくなってきています。しかし、幸いにしてこの時代のカメラは大衆機でも今とは比較にならない程「高級品」な造りをしていますので、機械時計がそうであるように、直しながら末永く使っていく事が可能です。

    エレクトロもSRも大変良いカメラで、かつ判り易い構造をしているので(エレクトロの構造も一旦理解できれば簡単です)、私としてはお勧めできます。
    コンパクト系なら、ヤシノン装備のマニュアル機でまずは富岡光学製レンズの素晴らしさを味わってみるのも面白いかも知れません。
    何処かにあればの話ですが、「伝説の巨人」ことリンクス14なら、もの凄い写りを見せてくれるかも?
    (私も欲しい!)
    2008/01/19  URL COMMENT:ferdi   [EDIT]


    ヤシカ リンクス14は知りませんでした。検索したところ、カメラ修理の参考にちょくちょく伺っているサイトに記載がありましたね、お恥ずかしい。
    作例を拝見したところ、ferdiさんのおっしゃるとおり、凄いと思いました、綺麗な作品でした。
    「高級品」のカメラを、直して、大事に、永く使う!、素人修理を少々やる私としては、手におえない時は引き返す、ストップする見極めが大事と肝に銘じます。
    山登りと同じですね。ちなみに山登りしてました、そんなに難しいところへは行きませんが冬山単独行もしました、遭難もせず今も生きてます(笑)。
    2008/01/20  URL COMMENT:maimai   [EDIT]


    >山登りと同じですね。
    同感です(笑)。
    こうしてクラカメブログをやっている私とて、カメラに関しては未だ完全なるド素人です。半年前までは、分解どころかマトモな操作すらおぼつかない状態でした・・・・・。こんな私がクラカメ趣味を続けられたのも、最初にやってきたエレクトロが奇跡的に程度が良かったからです(なぜか3Vで動くし)。もし仮に、いきなり重症のジャンクを拾って挫折でもしていたら「すきもの屋」自体が存在し得なかったかも知れません。

    ですので、SRにせよヤシカにせよ、クラカメに関しては最初の相棒は「とりあえず確実に動いてくれる」事が大事だと私は考えます。
    maimaiさんに良い出会いがあるよう、西の彼方からお祈りしています。
    2008/01/20  URL COMMENT:ferdi   [EDIT]


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