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トピックス画像/エレクトロ35のSLOWランプがよく点く季節になりました。

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    ヤシカ ペンタマチック2【概要と特徴】


    1960年代を迎え、カメラの技術的発展は一眼レフの劇的な進化を促しました。それは同時に、カメラ王国日本誕生の時でもあったのです。そんな中、1960年にヤシカ初の一眼レフカメラである「ヤシカ ペンタマチック」が誕生しました。ペンタマチックは、当時ヤシカが買収したニッカカメラ社のフォーカルプレンシャッター技術を転用し、専用開発のバヨネットマウントを採用した意欲作でした。

    このペンタマチックが当時好評を博したかは定かではありません。しかし、同年代のミノルタSRシリーズやニコンF等が歴史的名機としてその後も残り、傑作とは言えないペトリペンタも安価な価格を武器に独自の地位を確立していった事から考えると、恐らくは地味な存在であったであろうと推測されます。
    そして、今回ご紹介する「ペンタマチック2」は恐らく60年代前半に登場したであろう、ペンタマチックシリーズ最初にして最後の改良型です(改良箇所は不明)。

    ペンタマチック2は、当時の水準を充分に満たした高級フルメカニカル一眼レフ機です。布幕横走り式フォーカルプレンシャッターは最速1/1000秒を可能とし、自動絞りを備える一方でレンズ側にはプレビューボタンが備えられ、現在でも実用に耐えるだけの機能が備わっています。当時のトレンドであるボディー前面のシャッターボタンの押し心地も良く、操作性は悪くありません。



    しかし、何といってもペンタマチック2の「目玉」は、ペンタマチックシリーズ専用のバヨネットマウントによって装着された、大口径のAUTO-YASHINON/58mmレンズをおいて他にありません。ヤシカ好きのハートをガッチリ掴む(笑)強烈な写りを誇るこのレンズは、残念な事に、ヤシカの路線変更によりM42マウントで平凡な写りのAUTO-YASHINON/50mmにとって代わられてしまいます。

    ペンタマチック2のファインダーは至極平凡な出来なのですが、この明るいレンズのお陰でピントを外す心配はまずありません。とにかく「レンズ一人勝ち」な印象のカメラですが、当時のヤシカらしく微妙に変な構造が目立つボディも高級機らしく手抜きはなく、安心して撮影に没頭できます。



    ペンタマチック2の軍艦部背面です。
    アクセサリーシューの中に巻き戻しレバーが生えています・・・恐らくはデザイン上の配慮なのでしょうが、常軌を逸した配置なのは間違いありません。巻き上げレバー上のダイヤルは恐らくフィルム枚数記録用のダイヤル、軍艦右側に飛び出たギアはフィルムカウンターを手動で巻き戻すためのものです。



    問題のアクセサリーシューです。
    後部ハンドル[A]の位置で巻き戻しダイヤルが収納位置に固定され、ハンドルを[R]に回すとダイヤルが元気良くポップアップして巻き戻しモードとなります。[O]の位置では上方への引き上げが可能となり、裏蓋ロック解除が行われます。当時のフラッシュは電球(バルブ)を用いた単発で、フラッシュ撮影自体がそこまで頻繁なものでもなかったので、こんなアクセサリーシュー位置でも製品化出来たのでしょう。



    実質的後継機種、ヤシカペンタJ3との比較です。
    高級機のペンタマチック2と普及機のペンタJ3を並べるのは酷かもしれませんが、CdS露出計内蔵なのに最速1/500秒、しかも半手動での絞り開閉(シャッターを切る度にレバーを操作して絞りを開けないと視野が暗くなる)というペンタJ3の性能は、同時代の水準からしても厳しい限りです。

    いくらコストダウンのためとはいえ、何故ここまでの退化を行ったのでしょうか。



    富岡製の新旧ヤシノン比較。
    実写してみるとわかりますが、役者が違います。



    (クリックすると拡大画像が見れます)
    開放気味にして花を近接撮影してみました。生憎の曇り空だったのですが、天候の割にはよく色が出てくれています。ボケ味は平凡なものながら悪くないと思います。あのエレクトロ35を彷彿とさせるファインな写りは、個人的には好みです。

    ヤシカが放棄した、不恰好な「黒歴史」ペンタマチックこそ、まさにヤシカの真髄と呼ぶべき偉大なるカメラだったのです。エレクトロ35の写りが好きな方は、一度はこのカメラを使ってみて下さい!その写りに後悔する事は無いでしょう。
    さあ、あなたもジャンク棚に飛び込もう!(自己責任でね♪)

    テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真

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    この記事に対するコメント

    花は椿でしょうか? 綺麗ですね〜、葉のギザギザ,テカリ具合も良くわかります。 帰宅したらCRTディスプレイで再度拝見させて頂きます。液晶よりCRTの方が好きなので。
    でも、何でペンタマチック2を発展させていかなかったんでしょうね? 当時は今と違って、とにかく写ってりゃいい!という感じじゃなかったと思うんですが。
    2008/01/28  URL COMMENT:maimai   [EDIT]


    お誉めのコメント有難うございます。椿の撮影をした際には本当にレンズチェックだったので安物フィルムを使ったのですが、それでも驚く程に光を捉えてくれます。

    >でも、何でペンタマチック2を発展させていかなかったんでしょうね? 当時は今と違って、とにかく写ってりゃいい!という感じじゃなかったと思うんですが。

    全くその通りだと思います。仮に普及機がペンタマチックの思想、機構を継承していたとしたら後のTLエレクトロXも更に良い機体になったでしょうし、if的にはなりますが、その先のRTSがどうなっていたかを想像すると・・・これは大きな選択肢だったのかも知れません。
    2008/01/28  URL COMMENT:ferdi>maimaiさん   [EDIT]


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